昭和30年、「すべての子どもに平等な教育を」という願いのもとに設立されたなかのしま幼稚園は、創立当初からインクルーシブ教育を大切にし、一人ひとりの子どもに寄り添う教育を行ってきました。なかのしま幼稚園のインクルーシブ教育とは、障がいのある子もない子も、すべての子どもを分け隔てなく受け入れながら、その個性や考え方を尊重する教育です。すべての子どもが共に育ち合う環境をつくることを目指し、日々子どもたちと向き合っています。
子どもたちはみんなそれぞれ違った魅力を持っています。運動が得意な子、歌が好きな子、一人で過ごすのが心地よい子……。それぞれが違っていて当たり前です。私たちは、その違いを「個性」として大切にし、認め合うことを大切にしています。その様々な「個性」持った子ども達が一緒に生活をする中で、子どもたちは互いに刺激を受けながら「私は私でいい」「あの子はあの子でいい」という気持ちが育まれていきます。
なかのしま幼稚園がもう一つ大切にしているのが「遊び」です。幼児期における遊びは、子どもたちが社会性や協調性、創造力を身につける大切な時間です。私たちは、自由遊びやクラスでの遊び、異年齢の子どもたちが一緒に過ごす遊びの時間など、さまざまな形での遊びを大切にしています。また、遊びがその場で終わるのではなく、続きや広がりを持たせることで、子どもたちの興味がさらに深まるよう環境を整えています。
そして、遊びや日々の生活の中で、子どもたちは「好き」をたくさん見つけていきます。先生や友達と一緒に遊びや様々な活動を経験することで、「できた!」「楽しい!」という経験を重ね、自分への自信や自己肯定感を育んでいきます。
また、集団生活を通じて、子どもたちは人の温かさや優しさに触れると同時に、時には衝突や葛藤も経験します。こうした集団生活での経験が、困難に立ち向かう力や、人と協力する力を養い、これから生きていくための基礎となります。
幼児期は人格形成の土台がつくられる大切な時期です。なかのしま幼稚園は、これからも子ども一人ひとりの成長を丁寧に見守りながら、その「育ち」に寄り添い続けていきます。
へこたれないでやりぬく人間に
人間性を正しく表現できる人間に
互いに元気に協力しあう人間に
「全ての子どもに平等な教育を」という建学の精神の元、一人ひとりの違いを受け入れ、認め合い、友達と共に成長することを目指しています。また、初めての集団生活の中で、1つひとつの経験を大切にし、丁寧に関わっていきます。