2016.04.13

子どもに添って

今思う

入園式・始業式が終わって3日がたちました。入園した3歳児は、それまでの生活経験から、あまり飛び出た行動もなく、集団生活をしています。でも3日もたつと、それまでの生活と違うということがわかってきて、親を求めたり、自分のしたいことを探し始めています。

子ども達の登園してくる足元を見ると、
1.きれいな靴を履いている子
2.昨年秋まで履いていたものを履いている子
3.おさがりの靴を履いている子
など、様々な靴を見ることがあります。子どもの足は、すぐに大きくなるため、大きめの靴を履いていて、次に用意するまでの時間を伸ばそうとしたくなるものです。それはよくわかるのですが、幼児の足の成長は成人してからの足にも大きな影響を与えるものです。しっかり体を動かして遊ぶことができるようにするためにも、足にちょうど良い靴を履くことが大切です。

足にちょうど良い靴とは ①足の長さだけではなく、幅や甲の高さもあっているだろうか、 ②足首が固定されているだろうか、③かかとの入り具合はちょうどいいだろうか、④硬さはちょうどよいだろうか、柔らかすぎて、足がふらふらしていないだろうかということが挙げられます。

私自身、左右差のある外反母趾のため、靴を選ぶのに大変な思いをしました。左足はいいけれど、右足は痛い、ちょうど良いと思っても、長時間靴を履いていると、足が痛くなる。こんな中でデザインを考えた靴など選ぶことができず、どのような靴でも痛くないということだけを考えて靴を選ぶことになってしまいました。私の足を見て、あなたは病気の足だからと言われ、悲しい思いをしたことがあります。
私のような思いをさせないためにも、子どもたちの靴を選んでいただきたいと思います。元気に遊ぶことは、心身の発達に重要なことです。
鬼ごっこをしていて靴が脱げてしまう、脱げそうだから早く走ることができないなどということのない靴を選んでいただきたいものです。自分で着脱しやすいということも大切なことです。自分での気持ちを持っても、自分でできなくていつもはかせてもらっていたら、自分でという気持ちがその部分で育ちにくくなってしまいます。

私たち周りの大人は、子ども達の心身の成長に添っていきたいものです。     芝木捷子